ご挨拶

財団法人　日本相撲連盟

会長　吉田清治

　

　第37回全国教職員相撲選手権大会が、第54回国民体育大会のリハーサル大会として・熊本県宇土市民体育館に於いて盛会裡に開催されますことを心よりお慶び申し上げます。
　ここ熊本は、江戸中期より昭和の中半まで相撲の故実典礼を司る吉田司家が家元として相撲界に君臨し、片やアマチュア相撲では大正末期から坂本達也先生を中心に四柱会が結成され、専門的な技術の普及と健全な相撲道の発展に尽くしてこられた由緒ある土地柄です。長く(財)日本相撲連盟の専務理事・副会長を勤めて参りました竹下喜八郎現顧問が、若いころ坂本達也先生の薫陶を受けて育ったという話を聞くにつけ、相撲と熊本との繋がりの深さを思わずにはおられません。
　本日大会に出場される教職員選手諸君は、ここが権威と伝統を誇る相撲の聖地であることを念頭において、日頃鍛えた技と力を存分に発揮され、常に正々堂々、悔いなき戦いを挑んで頂きたいと存じます。更に自らが高い技量と深い精神を有してこそ、始めて人を導く存在に成り得ることに思いを致され、今後一層の精進練磨と学童生徒の育成にご注力頂くよう希望します。
　終わりに臨み、本大会の開催にご腐心賜りました役員ならびに関係者の皆様に深甚なる謝意を表し、併せて大会の成功とますますのご発展を祈念してご挨拶といたします。

　

　

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