日本財団 図書館


■事業の内容

わが国の自動車保有台数は約7千万台に達しており、駐車時のアイドリングストップ、高速道路における適正速度での走行などからなる「エコドライブ」を国民全体の取り組みの下に推進することは、極めて大きなCO2 削減効果を生み出すものであり、エコドライブの推進を国民的運動として展開していくため、個人レベル、企業レベルでのCO2 排出に対する自動車ユーザーとしてのモラル向上を図るための啓蒙活動を実施することが重要である。
 本啓蒙活動は、関係団体からなるエコドライブ普及推進協議会を組織し、同協議会での啓蒙活動の内容を検討の上、国民各層へエコドライブの啓発広報を広く実施することを目的として、以下の事業を実施した。
 [1] エコドライブ推進運動に資する啓発広報事業として、次のような広報媒体を作成した。
  [1] 内 容
   a.自動車ユーザーに対してエコドライブの実践を啓発する。
   b.自動車ユーザーに対してエコドライブの必要性及び実践すべき内容を説明。
  [2] ステッカー作成
   a.枚数  225,000枚
   b.規格  四色刷り、エンビ地表面PP加工、タックシール仕上げ
  [3] ポスター作成
   a.枚数  50,000枚
   b.規格  B2,4色,コート系135kg
  [4] リーフレット作成
   a.枚数  525,000枚
   b.規格  A4、表裏4色、3つ折り、コート系62.5kg
  [5] 配布先
    バス、タクシーの交通事業者、自動車販売会社、整備事業者等
  [6] アンケート用紙の作成
a.枚数  3,000枚
   b.規格  A4、表裏単色
  [7] 送信用封筒の作成
   a.枚数  600枚
   b.規格  角2型
  [8] 返信用封筒の作成
  a.枚数  3,000枚
  b.規格  長3型
 [9] 報告書作成
  a.内 容  エコドライブ普及推進協議会の意向を反映し事務局内で報告書をとりまとめた。
  b.数 量  A4 74ページ 300部
  c.配付先  関係行政機関、自治体、事業者団体等
■事業の成果

エコドライブ広報媒体(ステッカー、ポスター、リーフレット)によるエコドライブ推進運動は、エコドライブ普及推進協議会、関係諸団体・企業をはじめとして、国民一般にも大きな反響があった。

 ステッカーとリーフレットについては、追加作成・配布を実施した。

 本運動の成果を客観的に評価するために実施したアンケート調査では、約8割の人がエコドライブ運動は「大きな成果がある」または「多少の成果はある」と回答し、本運動に高い評価を与えている。

 また、広報媒体のデザインについても、過半数が「非常によい」または「良い」と回答しており、「普通」との回答を含めると、97%となり、高い評価を得た。さらに、コメント欄では、数々の具体的な意見をもらった。こられの結果は「エコドライブ推進運動の実施報告書」に記載した。

 本年度のエコドライブ推進運動は、アンケート調査の結果などから、高い評価を受けたと理解しているが、反省すべき点もある。本年度の実績は、来年度の以降の運動に活かしたい。

 この運動を始めた成果として、他団体・企業での「アイドリングストップ」や「エコドライブ」運動などに繋がっていった。また、それぞれの機関誌でもエコドライブについての掲載があった。





日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION