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■事業の内容

国連本部におけるハンセン病の制圧と回復者の尊厳に関する展示会の開催資金の一部に対する資金協力。ハンセン病は15年前から治療法が確立され、西暦2000年には制圧される見込みとなっている。しかし、長く病原体が不明であった上、引き起こされる身体障害が原因となって隔離・排除される状況は、治療が可能になってからも続いている。従って、治療後の回復者は、感染の危険がないにもかかわらず、いわれのない差別や偏見に苦しんでいるのが現状である。今般、ハンセン病制圧の歴史と回復者の声を紹介することにより、制圧の医学的成果と同時にその社会的意義、すなわち患者/回復者個々人にとっての意味を提示し、さらに次の課題として差別や偏見の駆逐と回復者の尊厳回復を訴える展示会が企画された。この開催にあたって、展示内容を収めたパンフレットの制作費につき、当財団に対して資金協力要請がなされた。
題 名:「尊厳を求めて」”Quest for Dignity-A Victory over Leprosy/Hansen’s Disease”
主 催:世界保健機関(WHO) 共 催:日本財団、IDEA
場 所:ニューヨーク国連本部(その後巡回予定)
期 間:1997年10月30日〜11月19日(国連総会会期中)
内 容:制圧の歴史と成果、回復者の言葉・写真・履歴等
当財団としては、ハンセン病制圧の達成が目前に迫った現在、その制圧と成果に関する正しい情報の提供及び世界中のハンセン病患者/回復者の社会経済的状況改善に対して、広く一般、メディア及び政府関係者の関心を集めることが期待される本事業を積極的に支援するものであ
■事業の成果






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