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■事業の内容

自治体消防50年に当たり、21世紀に向けて、これから予想される社会経済の変化、技術開発の進展なども考慮に入れながら、今後20年から30年を視野に入れた消防防災を普及、啓発をするために、シンポジウムを開催して、市民、自主防災組織、企業、地方公共団体の消防防災担当、ボランティア組織等が参加し、阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、消防防災体制の一層の充実強化を期するため、危機管理体制のあり方、情報収集体制のあり方、災害弱者対策、国際協力等の分野における今後の消防のあり方などについて広く議論を重ねた。
(1)シンポジウムの開催
  [1] 開催日    平成9年7月29日
  [2] 会 場    大阪国際交流センター
  [3] 参加者数   1,100名
  [4] 開会のあいさつ
     自治省消防庁審議官 小林弘明
     大阪府知事 横山ノック
     大阪市長 磯村隆文
  [5] 記念講演   テーマ「21世紀型社会と消防防災」
           講 師  草柳大蔵(評論家)
  [6] パネルディスカッション
    テーマ「大震災の教訓を生かす」
    コーディネーター 伊藤和明(NHK解説委員)
             尾池和夫(京都大学大学院理学研究科教授)
             重川希志依((財)都市防災研究所主任研究員)
             田中久子(奥さま防災博士)
             廣井脩(東京大学社会情報研究所教授)
             室崎益輝(神戸大学工学部教授)
[7] 防災映画「マグニチュード」上映
(2)自治体消防50年記念全国横断シンポジウム大阪会場講演録の作成及び配布
   講演録をまとめ、A4判1,300部を作成して、都道府県、政令市、消防本部、消防学校に配布した。

■事業の成果

自治体消防制度50年を記念して、消防関係者をはじめ国民が挙って我が国における消防の発展を回顧するとともに、社会経済情勢の変化に対応しつつ、また阪神、淡路大震災の教訓を踏まえ、シンポジウムを開催した。

 これまでの消防の歩みを踏まえつつ、危機管理体制のあり方、情報収集伝達体制のあり方、災害弱者対策、国際協力等の分野における今後の消防のあり方について、国民各界各層の意見を集約しつつ広く議論を重ねることによって、国民の消防に関する理解を深め、防災安全に関する意識の高揚、知識の向上に成果があったと思料される。





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