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■事業の内容

(1)「子ども地域環境学習クラブの結成」
  [1] 開催地      東京、横浜、仙台、新潟、名古屋、京都、奈良、広島、北九州、福岡、久留米、沖縄の12都市
  [2] 開催期間     平成9年7月20日〜10月31日
  [3] 内容       地域の教育形態再構築のため、子どもエコクラブ、子供会等の青少年団体を中心に、教育関係者、地域団体等がサポートして、自分たちの住む地域の環境を知るための学習クラブを多数設立した。
  [4] 参加者      1,630名
(2)「地域環境調査(タウン・ウォッチング)」
  [1] 開催地 全国12都市
  [2] 開催期間 平成9年7月21日〜11月22日
  [3] 内容   地域環境学習クラブの様々な調査活動をタウン・ウォッチングという形式で行った。酸性雨調査やリバー・ウォッチングという自然環境系から、車椅子ウォッチングという生活環境系まで、12種類のウォッチングを行った。
  [4] 参加者 1,902名
(3)「地域環境学習クラブ交流フェスティバル」
  [1] 開催地 東京、横浜、名古屋、新潟、奈良、広島、福岡、沖縄の8都市
  [2] 開催期間 平成9年8月23日〜12月20日(各1日)
  [3] 内容    各クラブごとに調査した内容を発表し、開催都市内のクラブの交流を図った。仙台、京都、北九州は、単一グループのため、久留米は九州全域にグループが広がったため、一同に会する交流フェスティバルは開催されなかった。

■事業の成果

本事業の成果として、学校の授業で子ども達の教育を全てまかなうのではなく、地域社会全体で、子どもを育てるための地域ネットワークが確立した。さらに、タウン・ウォッチングの実施により、学校や塾で教わるという形でなく、子どもたちが自ら計画をたて、自分に身近な町を調べることで、「自ら学ぶ姿勢」が身についたと思われる。

 また、行政機関や公立研究機関という、子どもや地域の人々には従来あまり縁の無かった所の指導・協力が得られ、身近な存在となり、これらの機関も地域住民や子ども達に役立つことで存在意義が増し、終了後も交流が続いているところもある。

 このように、子ども達が地域に飛び出して、自然環境、社会環境、都市環境を自分の目で確かめていくことは、地域や自然に対する関心や愛着心を高め、なおかつ、調査、報告能力を身に付けていくことにつながり、青少年の健全育成に大きく寄与したと思料される。





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