■事業の内容
海洋国日本の次代を担う少年少女に対して「海に親しみ、海に学び、海に鍛える」の言葉をモットーに海を訓練の場とした各種の活動を実施している。このうち、特にカッターの訓練は、少年達を海に鍛えるのに格好のものであり、海洋少年団の訓練に欠くことのできないものとなっている。 さらに近年、海洋性レクリェーション活動が飛躍的に発展しつつある一般社会の現状にかんがみ、カッターによる撓漕訓練とともに、帆走訓練をも導入したいとする各団の強い要望に応え、帆走可能なカッターを建造し海洋少年団に配備し、海洋訓練をより効果的に実施することにより、海事思想を普及し、海洋国民の育成に寄与することを目的として実施した。 [1] 訓練カッターの建造と配備 [1] 建造カッターの要目 a.材 質 FRP b.長さ×幅×深さ 6m×2m×0.8m c.定 員 8名 d.部 品 錨、櫂、クラッチ、防舷物、ボートフック、あか汲、旗竿 等 帆走艤装品 [2] 建造隻数 12隻 [3] 配 備 12団 a.建造事業者 ?北函造船鉄工所 2隻 団名:青森、浦河 b.建造事業者 (株)ツボヰヨット 10隻 団名:敦賀、小名浜、明石、千葉新宿、秋田、沼隈、洞海、熊本、ヨロンパナウル、ひらら
■事業の成果
本事業は昭和37年度から概ね毎年継続して実施しており、現在まで延533隻を建造し、各海洋少年団に配備している。配備を受けた海洋少年団はこれを有効に活用し、団員のみならず他の青少年をもまじえ、海で心身を鍛えながら訓練に励み海事思想の普及をはかるとともに海洋国民の育成に多大な成果をあげている。
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