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グループホームの住まいに関する調査研究報告書


    グループホームの住まいに関する調査研究レポート 5 福井大学 桜井康宏


      すだち寮、わたなベホーム、めぶき寮

所在地 福井県丸岡町内3カ所

設置年月 89年8月、94年4月、97年4月

運営主体 社会福祉法人かすみが丘学園

住居形態 戸建て住宅所有、所有、賃貸

バックアップ施設 かすみが丘通勤寮

世話人居住形態 3カ所とも同居型(すだち寮のみ水曜休み)

認可形態 国認可施設

定 員 いずれも4名

入居者属性 すだち寮
39才男性→観光施設に就労
46才男性→木工関係に就労
42才男性→木工関係に就労
32才男性→クリーニング関係に就労

わたなベホーム
31才女性→プラスティック関係に就労
41才女性→撚糸関係に就労
49才女性→特養に就労(掃除)
39才女性→生協に就労

めぶき寮
44才男性→木工関係に就労
38才男性→木工関係に就労
43才男性→木工関係に就労
48才男性→生協に就労
障害程度はA1:1名、B1:6名、B2:5名

ホームの背景 社会福祉法人かすみが丘学園は、66年設立の入所更生施設(定員140名→87年に小舎制に建替え)と79年設立の通勤寮(定員25名)とグループホームの3段階のステップで構成される。
通勤費の延べ利用者数は約50名で、ホーム入居者の他にアパートでの自立が数名みられるが、その他は自宅への帰還である。

住まいの特性 いずれも普通の戸建て住宅で、賃貸のめぶき寮は伝統的な続き間座敷をもつ(続き間もそれぞれ居室としている)。
居室はすべて個室であるが、続き間形式のものが目立ち、家財道具類は極めて少ない(とくに男性に顕著)。
ご飯と味噌汁は本人たちで作っている。
食事当番は、すだち寮では毎日交代であるが、他2ホームでは1週間交代。
全体的な運営の姿勢として「本人の自覚、要求の芽生えを待つ」という姿勢が強いが、居間(茶の間)等の生活色がまだ現れていないように思われる。

全体まとめ グループホーム住まい方には、メンバーの構成(相性も含む人間関係)、各自の入居経歴(自活訓練の経験と共同生活の経験)、世話人の関わり方が大きく関与していることがうかがわれる。










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