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【まとめ】まず、ポリシーや方法論を定める

 

●こんな方法で本当に建築になるのか。みすぼらしいものになりはしないかと不安に思うかもしれない。しかし、これはデザインセンスの問題であり、これに近い構法でつくられた事例を学ばない限り理解できないだろう。好例はいくつかある。つくるからには近代的などこにでもある建物や工業製品化してしまったログハウスをつくってもエコハウスとしてのインパクトは生まれない。

 

●今ここで進めようとしている方法はおそらく日本の中で前例がなく、本物のエコハウスにかなり近い。大事なことは大きさや金額の多少ではない。ポリシーと方法論である。

 

●エコハウスというからにはエコハウスとは何なのか。何を目指そうとしているのかを明確にしておく必要がある。楽しめて多くの人が関われるものでなければ意味が乏しい。誰か常用のプロがいないと苦しいが、その人だけでもできるものではない。イベント的に多勢が一時手伝う必要がある場合もあるだろう。材料の調達などでいろいろな人が協力しなければできないことも事実だろう。

 

●だんだん建物が大きくなってくればソーラーの電気も増やしていく必要が出てくるだろう。実績が形として見えて来れば、協力してくれる人や支援するメーカーも新たに出てくるかもしれない

 

●すべての始まりは、まず将来の方向性であるポリシーや方法論を定めることである。

 

アドバイス:(株)設計・計画水系デザイン研究室

エコハウス研究会主催

代表  神 谷  博

東京都国分寺市日吉町1-1-18

 

 

 

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