第3編 (仮称)寄居エコロジーパーク基本構想
1. 土地利用の現状
(1) 谷津田内部
ア. 借地している区画
●現状において、谷津田内部の休耕田の一部および北西斜面の一区画、谷津田先端部の休耕田を借りて整備を行っている(図3-1-1〜2)、(表3-1-1)。
●谷津田の入口に位置する休耕田Aには5つのトンボ池、本道、トンボのオブジェ、花菖蒲の植込み、3セットのテーブルとイス、倉庫を整備している。
●休耕田Bには、3つのトンボ池、本道を整備しているほか、廃井戸を復元してボランティア作業後の足洗い場としている。
●2又に分かれた谷津田先端部の一方である休耕田Fは湿地となっており多様な植物が侵入している。深い場所があり危険であること、サンクチュアリとして維持することから、ロープを張って立ち入り禁止地区としている。
●休耕田Hを駐車場として借りている。
イ. 借地していない区画
●耕作地A、B、Cは水田として維持されている。
●休耕田C、Dは湿地帯となっており、柳やガマの群落が侵入している。
●休耕田Eは建設残土によって埋め立てられ、また年々積み上げられているので植生の回復がほとんど見られず殺伐としている。
●谷津田先端部の一方は、ため池となっている。
(2) 谷津田周辺
●斜面地Aは借地して子供たちのキャンプ場を整備している。インディアンテント、バーベキューコンロ、太陽光発電器と実験用照明、井戸からポンプアップした水を溜めるためのポリタンク、竹の滑り台などが整備されている。
●周辺の山林はスギ・ヒノキ林、雑木林で構成されているが、いずれも手入れがされておらず、竹林が侵入し、荒れている場所が多い。
●谷津田南西部は開発用地として、大面積に渡って樹林が伐採、整地されている。