そのうち12人に、首筋の椎骨動脈領域の異常を発見しました。12人はいずれも女性で、9人が洗髪中、1人が洗髪後30分以内、残る2人が24時間以内に発症していました。年齢は37〜70才。首を強くそらすことで椎骨動脈が喉頭骨に挟まれ、血管の内膜が損傷、血栓ができるなどして血流量が減少し、脳血管障害をおこしたと見られます。美容院卒中症候群は、1975年ごろから増加傾向にありました。
シムラ院長は、「頭を後ろに大きくそらして、首が左右にゆすられるような洗い方だと発症しやすい」と話します。調査結果は近く医学誌「ランセット」に発表されるそうです。