食用廃油燃料は、軽油より一酸化炭素が少なく黒煙は3分の1程度ということで、環境先進地域の欧州では普及が進んでいます。東京では目黒区の私鉄の駅周辺で同燃料を使った送迎バスが走行しており、都内の別の地区でも同様の計画があるといいます。財団法人政策科学研究所によると、年間に発生する食用廃油は約40万トン。うち約半分が捨てられ、環境汚染の原因ともなります。残り半分は再利用されるものの、主用途である飼料や石鹸の需要は減少気味。今後、捨てられる食用廃油をどれだけ減らせるかは、リサイクルの用途拡大にかかっているといえそうです。