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4.3.3 長周期波波高出現頻度

それぞれのエネルギーバンドについて、エネルギー量の平方根の4倍を長周期波の換算波高とし、波高階級別出現頻度表を作成し図-4-9に示した。図中、全体とは30秒以上のエネルギーm0Lのことである。

この結果によると、長周期波は常時出現しており、観測地点ごとにその分布は異なるものの、4√m0L(全体)および4√m060-360が1から10cmの範囲に多く出現が見られる。また4√m0Lが50cmを越えるようなケースも地点によっては見られた。

長周期波波高の波高階級別出現頻度をみると、留萌、輪島、玄界灘、苫小牧、鹿島、波浮、潮岬、室津、宮崎の10地点で、換算波高4√m0Lが1〜5cmの階級よりも5〜10cmの階級の出現頻度が高くなっている。

長周期波の季節別出現特性を平均波高で図-4-10に示した。これによると、日本海から東シナ海については冬季に高く、夏季に低い傾向となっている一方で太平洋側では秋季に高く、夏季で低い傾向となっている。

長周期波の4√m060-300の最も波高の高いケースを抽出すると、日本海側では留萌の冬季が7.9cm、太平洋側では鹿島の秋季が8.4cmと高くなっている。

長周期波波高の波高階級別・季節別出現頻度を図-4-11に示した。

これによると、日本海側では冬季に高い波高の出現頻度が高くなっている。太平洋側では、秋季に高い波高の出現頻度が高くなっている。

 

 

 

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