2.4 シミュレーションの実施
2.4.1 海底地形データ
数値計算を行うにあたり、震源を含む海域の地形データを作成した。
水深については、外洋域については日本海洋データセンターより数値海底地形データを頂き、加工した。また、対象港湾内及び検潮所の位置する湾の水深については、海上保安庁水路部から昭和三陸地震当時の海図を頂き、値を読みとった。陸地の標高については国士地理院の地形図を用いた。
港湾の地形データに用いた資料を表2-4-1に示す。
2.4.2 水深データの作成
収集した水深資料を基に水深データを作成した。また、港湾域を含む5次領域では港湾の防波堤、岸壁等の位置を読みとった。
領域全体での水深図を図2-4-1に、各港湾における地形及び水深図を図2-4-2〜図2-4-4に示す。
2.4.3 領域の分割及びメッシュサイズ
計算領域は昭和三陸地震の震源域を含む、南端を福島県南部、北端を北海道根室半島とする446km×770kmとした。
この計算領域を、対象港湾近辺について領域分割し、港湾に近づくほど細メッシュとなるようにした。格子は最外領域の1次領域で4050m、以下順次1/3ずつ細かくし、港湾域を含む5次領域では50mとした。
各格子領域の格子長を表2-4-2に、領域の分割図を図2-4-5に示す。