2) 釜石
釜石湾での津波高調査結果を図2-3-4に示す。
釜石湾は北と南の支湾に分かれているが、支湾を分ける岬周辺では4.8〜4.9mの津波高さが測定された。
北湾の釜石港周辺では2.7〜4.4mの津波高が測定された。また、南湾奥では3.7〜4.8mの津波高が測定された。北湾に流れる大渡川周辺及び南湾奥では浸水が認められた。
●: 「昭和八年三月三日三陸地方津波に関する論文及び報告」
(地震研究所彙報別冊第一号、1934年)
▲: 「三陸津波調査報告」
(土木試験所報告第24号、1933年)
3) 大船渡
大船渡湾での津波高調査結果を図2-3-5に示す。
大船渡湾では、湾口の狭さく部の北、湾西岸(細浦周辺)では他の所より津波高が高く、高さは3.0〜8.7mであった。湾内の他の場所では概ね3m内外の津波高であった。湾奥に流れる盛川周辺では浸水が認められた。