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(3)保有浚渫船団

表-8および表-9にDCIの保有作業船を示す。

現有の浚渫船はTSHDが主力で船齢20年を越えるものが3隻あり、今回のMOSTでの調査時、代替の時期である旨の発言があった。浚渫能力も現有の2倍が必要とされ増強対策が進められており、既に1999年納期で7,700m3のTHSD 1隻がIHCに発注され、また、6,500m3THSD 1隻の国際入札が1997年末に実施された。

この2隻は従来のDCI保有船より大型化による合理化が進められているものと考えられる。これは、DCIの船団はこれまで作業効率面でヨーロッパ勢に遅れを取っており、インド国内の浚渫工事の契約をヨーロッパ勢に取られかねない状勢にあるためと見られる。

TSHD以外は、大型CSD2隻と内陸用の小型のCSDを3隻保有しているが、大型CSDは船齢20年以上となっている。

これらについては、ヨーロッパ船が低コストで対応できるようになったため積極的に自国船で対応しようとする意欲は薄れているように見受けられる。

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