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(2)海運の概況

インドの海運業は、貨物取扱量の割に規模が小さく、国内船による輸送シェアは外航船で10.8%、内航船を合わせても28%に過ぎず外国船依存が高い。

このため政府は、海外貿易における自国船利用の拡大、沿岸輸送における自国船利用を100%とすることを基本政策として海運業の発展を図っていくこととしている。

第8次5ヶ年計画で、海運整備のため総額3,459クロールRs、700万総トンを保有することを目的として実行に移されたが予定より速く96年末に達成された。

現在船舶量は以下のとおりである。

 

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なお、インドにおいては、海運行政の中に造船分野も含まれており、国営の造船所も3ヶ所あるが、まだ弱体で100,000DWT級の船がようやく建造できるようになった段階で、施設の増強、要員の訓練等課題が多い。1993年オランダの援助資金で国立造船設計研究センターも建設され、本格的に造船に取組む意欲を見せている。

 

(3)港湾取扱貨物量の現況

主要港湾における全取扱貨物量は着実に増加を続けている。1995〜1996年(財政年次)において、215百万トンを達成1996〜1997年には12月までの9ヶ月間で164百万トンとなっている。

各港別の実績は表-1のとおりである。

また貨物種別毎の取扱量は表-2のとおりとなっている。ビサカバトナム、マドラス、ムンバイ(ボンベイ)の伸張が著しい。最近の実績(97年4〜12月)を図-3、図-4に示す。

 

 

 

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