付 録 3
センサー誤差
3.8に引用した確度値は、下記のセンサー誤差に基いており、船舶に搭載する航海設備に関するIMOの性能に従った設備に対して適当なものである。
注:σは標準偏差を意味する。
レーダー
ターゲット・グリント(シンチレーション)(200mの長さの物標に対して)
物標の長さ方向に沿って、σ=30m(正規分布)
物標の幅の方向に、 σ= 1m(正規分布)
ロール・ピッチ方位
方位誤差は、自船の周囲の4象限のそれぞれにおいて、物標に対して相対方位045度、135度、225度及び315度に最大値があり、また、相対方位0度、90度、180度及び270度において零となる。この誤差は横揺れ周期の2倍の周期で正弦変化する。
10度の横揺れに対する平均誤差は0.22度に最大値0.22度の正弦波を加えたもの。
ビームの型: σ=0.05度の方位誤差を生じる正規分布と推定される
パルスの型: σ=20メートルの距離誤差を生じる正規分布を想定
空中線のバックラッシュ : 最大±0.05度での方位誤差を生じる方形分布を想定
定量化
方 位: 最大で±0.01度の方形分布
距 離: 最大で±0.01海里の方形分布
方位エンコーダは、正規分布でσ=0.03度の方位誤差を生じる遠隔同期で作動するものと想定
ジャイロ・コンパス
校正誤差0.5度
正規分布 σ=0.12度
船速距離計
校正誤差0.5ノット
正規分布3σ=0.2ノット