(これをウエハーという)が,これをそのまま使う方法と,エピタキシャル成長(epitaxial growth)と称して,シリコンの単結晶を反応管の中に入れて加熱し,四塩化けい素(SiCl4)と水素(H2)の混合ガスを送り込んで,その表面にシリコンを折曲させて層を作る方法とがある。
この前記混合ガスの水素の代わりに炭酸ガス(CO2)を使用すると,シリコンの酸化膜(SiO2)が成長する。
こうして作ったシリコンの酸化膜に図4・1に示すように,感光剤を塗り,これに写真の感光をさせて現像をすると,露光をしていない感光剤は溶け去るので,そのあと,蝕刻液でその部分の酸化膜を溶かして,シリコン部分を露出させて,残った感光剤は除去する。こうやってできたシリコンの露出部には,ドナーやアクセプタの不純物を“部分的に”拡散させたり,SiO2上に薄膜を付着させたりする。さらに,必要に応じて電極を圧着する。