この増幅回路の出力信号は入力信号に対して逆位相になっているので,出力の一部を結合トランスで逆位相にして取り出し,入力信号と同位相にして入力に戻している。つまりこのトランスが図3・15の帰還回路の働きをしている。また,LPとC1を可変にすることにより,発振周波数を可変とすることもできる。このほかのLC発振回路としてはハートレ発振回路,コルピッツ発振回路などがよく使われている。
(2) 水晶発振回路
図3・17に水晶発振回路の一例を示す。同回路の交流等価回路は図3・18のようになり,発振原理はLC発振回路のそれと等価である。水晶振動子Xtal