となり、ここでnが奇数(n=1、3、5……)のときはsinは1で、(9・19)式は最大に、逆にnが偶数(n=2、4……)のときはsinは0で(9・19)式は最小になる。したがって、図9・16を書き直すと図9・18のような線の上で反射波の強度が最大又は最小になるとして示せる。ここで、図は縦方向に拡大して、また、横方向は縮小して描いてある。いま、距離Rが一定で物標の高さhtが変化をすると、反射波の強度に最大、最小が生じるし、また、htを一定にして距離Rを変化させる、つまり、物標がレーダーに近づいたり遠ざかっていくと、同様に最大、最小を生ずることになる。これは(9・21)式を変化して
ht=nRλ/(4ha) 又は
R=4haht/(nλ)
とすると前者はhaとRが一定のときhtの変化によって、また、