
(2)等価負荷法
(a)一次重畳法 図2・42に示すように接続して,主電源ACIで定格電圧・定格周波数を被試験電動機に印加し無負荷運転を行い,主電源と約20%程度差を持つ周波数を発生する電源AG2を変圧器を介して回路に直列にそう入し,AG2の電圧・周波数を調整して電動機に流入する電流を全負荷電流に合せる。重畳電圧V2をインピーダンス電圧近くにするとほぼ全負荷電流が流れる。補助電源AG2の相回転は主電源と同一方向に選ぶこと。この試験法は大容量のもの,形状の特殊のものとか実負荷をかけがたい機種に対しても,単独運転でき便利であるが,特別な電源設備を要するのが欠点である。

(b)二次重畳法 図2・43のように接続して,被試験電動機を単独で運転し,その二次側に低周波補助電源による電圧を重畳し,その電圧の大きさ・周波数を加減して一次側に全負荷電流を流して行う方法である。この場合,補助電源の周波数は主電源周波数の1/2以下でなるべく低くする。

(3)温度推定法
(a)推定法1
(。)定格電圧・定格周波数で無負荷運転を行い,温度上昇が一定になった時の各部の温度上昇値to及び無負荷損Woを測定する。
(「)定格電圧の1/2程度の電圧を次測に加え,定格負荷運転を行い無負荷損Wを測定し,次に定格一次電流になるように電動機に負荷をかけ,その時の各部の温度上昇値tを測定する。
次側に加え,定格周波数で無負荷運転を行い無負荷損Wを測ように電動機に負荷をかけ,その時の各部の温度上昇値歩を測定する。
(」)定格負荷運転時の各部の温度上昇Tは次の式により算出する。

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