(4)電動機始動方法の計算例
大形電動補機としてバウスラス夕を装備した船舶を例にとってバウスラスタの始動方法を決定する場合の検討を行ってみよう。
検討対象船の発電機、バウスラスタ用電動機、ベースロードなどの要目・特性は下記のとおりとする。
なお、検討条件としてバウスラスタを始動するときには必ず発電機2台を並行運転させておくものとする。
発電機要目及び特性
定格出力及び台数=720〔kW〕×2〔台〕
定格電流補=1155〔A〕
直軸過渡リアクタンス(X'd)=0.201〔PU〕
直軸次過渡リアクタンス(X"d)=0.122〔PU〕
定格効率(η)=0.98
電動機要目及び特性
定格出力(Pm)=450〔kW〕
定格電流=1155〔A〕
始動電流(Im)=3600〔A〕
始動力率(Pfm)=0.3
始動トルクと定格トルクの比(K)=110〔%〕
GD2(GD2m)=310〔kg-m2〕
ただし、バウスラス夕のGD2(GD2e)=51〔kg-m2〕
定格回転数(N)=880〔rpm〕
ベースロード要目
負荷(Pb)=770〔kW〕
力率(Pfb)=0.8