この図はベース電流を幾通りかに選び,それぞれの値を一定としてコレクタ電圧対コレクタ電流の関係を示したものであるが,コレクタ電圧10Vにおいて,ベース電流を100μA変化させると,コレクタ電流が約9.5mA(100μAの95倍)変化することを示している。
トランジスタでは通常,入力電流をベースとエミッタ間に加えると,コレクタから増幅される出力として電流を取り出すことができる。エミッタ接地のトランジスタ回路でエミッタとベース間に微少交流入力信号電圧を加えて,コレクタ側に交流出力電流icが7・7図に示すように電流が増幅されて取出される。