増幅器の利得(出力対入力の電圧又は電力の比を言い,増幅度とも言う。)は大きいほど制御誤差は小さくなり,電圧精度は良くなる。ただ利得が大き過ぎると応答の行き過ぎ動作が甚だしくなり,そのため安定度が悪くなるので,電圧精度との関係において適当な値に選ばれる。
(3)AVRの形式
最近のAVRは,その増幅動作をする装置がIC,トランジスタ,サイリスタ等によって半導体化され,小型化された上,高性能のものとなっているが,現在に至るまでに多種多様なものが船用として使用されている。それらの内,代表的なAVRの形式を下記に示す。