注意事項:
CTでは,一次電流I1の一部が励磁電流として磁束を作り,前に述べたとおり,5〔A〕の二次電流I2が流れているようにできている。ここで,二次側が開放状態になれば,I1は全部励磁電流として働き,I1N1に相当する多くの磁束が生じ,鉄損が増すのみならず,二次巻線に高電圧が誘起されて危険である。故に,二次側は常時短絡しておく必要がある。したがって,電流計を取外すときは,導体で短絡した後にすべきである。
また,図8・27のように鉄心と二次側巻線の一部を接地する必要がある。
交流電流の精密測定には交流電位差計を用いる。
注: