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=EI{cosθ-cos(2ωt-θ)}の平均

=EI cosθの平均-EI cos(2ωt-θ)の平均

=EI cosθ-0

=EI cosθ〔W〕………………(7・59)

このように,7・6・1の抵抗のみの電力と異なりcosθが乗じてある。θ〔rad〕は電圧と電流の位相差であって,これは遅れているときも進んでいるときもあって,L,C回路には必らず付きまとうものである。図7・51(b)のように斜線の部分が+側にあるものと-側にもある。その分だけ電力が少ないことを意味する。cosθについて後に詳しく説明する。

115-1.gif

 

7・6・3 力率

 

7・6・1の抵抗のみの回路の電力P=EI〔W〕で,直流の場合と同様であるが,7・6・2のインピーダンス回路の電力P=EI cosθ〔W〕でcosθが乗じてある。このcosθを電力を表す率という意味で,電力率,略して力率という。英語でPower factor,略してPfと書く。

115-2.gif

図7・52(a)は,水車の羽根にP点から直角に水があたるときは最も強いが,Q点からθの角度で水があたるときは弱い,これを換言すれば,OP′=OQ cosθとなる。

即ち,OP-OP′=PP′だけ弱い,これをベクトルで説明すれば

 

 

 

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