束の変化を与える(又は導体が磁束を切るともいう。)と起電圧が発生することを電磁誘導といい,誘導される起電力を誘導起電力,流れる電流を誘導電流という。
2・4・2 誘導起電力の方向(レンツの法則)
誘導起電力の方向はどうかといえば,これについて,1834年ドイツのレンツが次のように論文を発表し,これをレンツの法則といっている。
即ち「誘導起電力の方向は磁束が減るときにはこれを増やし,増えるときにはこれを減らすような電流を流す方向に起電力を生ずる」ということで,後述する誘導起電力の式に(-)の符号がつく。
2・4・3 誘導起電力の大きさ(ファラデーの法則)