1.4シナリオの策定
操船シミュレータ実験の目的は「順中逆西」および「右側通航」の航法を比較することにより、各航法における問題点を整理し、さらには安全対策の検討に資することとされており、操縦シミュレーション(単独航行)からは、航法等の違いにより潮流の影響(最大偏位)の程度に差異を生じることが確認できた。そこで、航法の違いによる航行パターンの全てを実施するものとした。
すなわち、「順中逆西」の航法に則り中水道・西水道をそれぞれ北航・南航するケースの他、南流時に「右側通航」して、中水道を北航するケースと西水道を南航するケースを実施するものとした。
表IV-1-9および表IV-1-10に設定したシナリオおよび実施したケースを示す。