(3)速力の割当て
海上交通流シミュレーションでの船舶の航行速力は、観測結果から船型ごとの平均速力.標準偏差を予め求めておき、これら二つの統計値から確率的に設定するものとされた(図IV-1-3)。ただし、3日間を通じて潮汐は南流・北流と転じており、平均速力は南流・北流の流速が相殺された(即ち、転流時に相当する)場合の航行速力を表しており、また、ばらつきは潮流の影響が加味されているものと判断することができる。
図IV-1-4に実態観測期間における流向・流速の変化を示す。
最大輻輳時間帯とされた02時および22時における流速と最強流速に対する比率を表IV-1-3に示す。