3.潮流データの改良
潮流データの改良は、相違が大きい主流域を対象として、最強時の流速・流向が参照資料に示されている流況分布に照合するように調和定数の分布図の見直しを行い、各々の点の分潮の振幅(流速)域の拡大や遅角の修正を行った。その結果として修正前より海峡部の周辺では強い流場の範囲が拡大されることとなった。
具体的な変更点として、以下の事項があげられる。
?流速3ノット以上の分布が広くなった。
(馬島北方の航路屈曲部付近、馬島南東方の航路付近)
?西水道に流速6ノット以上の分布がみられる。
?中水道での流速9ノット以上の分布が広がった。
図II-3-1および図II-3-2に北流および南流における改良前と後の潮流の分布図を示す。