3.問題点等の拍出
調査検討に当って、現状における問題点等を把握するため、東京湾、伊勢湾および瀬戸内海の海交法に基づく各航路を頻繁に航行する船舶関係者を対象として、アンケート調査を行い、この調査結果および先に東海防で調査した検討結果を参考として、問題点等の抽出を行った。
3.1アンケート調査
以下のアンケート調査を実施した。
(1)目的
現行の行先信号の問題点および意見を、海交法上の航路通航船舶の運航者に聞き、同行先信号の見直し作業の参考にするために実施した。
2)概要
? 実施期間 平成7年6月26日〜平成7年7月18日
? 酉己布教 124部
? 回答数 110部
? 回収率 89%
3.2調査の結果
(1)行先信号の必要性および見直しの必要性
? 行先信号は必要である。(95%)
? 見直しが必要である。(73%)
(2)行先信号の励行および活用に関する問題点
比較的回答数の多かった問題点を列挙すると次のとおりである。
イ.操船、見張り、その他業務が忙しく行えないことがある
ロ.信号旗の揚げ下ろしを行う乗組員がいない
ハ.ヤードに旗を掲げるためのスペースがないことがある
二.格納設備場所に問題があり、タイムリーに行えないことがある
ホ.風により旗が巻きついて揚げ下ろしが困難なことがある
へ.暴風雨等悪天候の時、揚げ下ろしが困難である
卜.他船が行先信号を不表示だった
チ.風による巻きつきのため視認できなかった
リ.他船の行先信号が間違っていた
ヌ.旗のなびく方向が悪く、見えにくかった