第2章 説明会及び公開実験の実施
打上式津波警報伝達システムの普及を図るために、過去に大津波の襲来によって被害のあった三陸沿岸の宮古市と、東海地区の沼津市の2ヵ所を選び、主として自治体の防災関係者、海洋レジャーや漁業関係者、報道関係者を大勢招き説明会と公開実験を行い、伝達信号の効果を検証するとともに、参加者からのアンケート及び聞き取り調査により、音圧の大きさや警報としての有効性などの調査を行った。
本章では、説明会・公開実験の実施方法及び参加者等について述べる。
1.実施内容
宮古市及び沼津市における説明会・公開実験の実施内容は次のとおりである。
(1)説明会
公開実験に先だって説明会を開催し、津波警報伝達システムの開発目的、本システムの概要、打上装置と公開実験の主旨について説明を行った。
(2)公開実験
実験参加者に打上場所から約 500m、2km、3kmの3地点で打上状況を観察してもらい、音の大きさやその効果について評価、意見を求めるために信号弾の打上げを1発2点弾3連発型2回連続を1セットとして3回行った。