4.2 レーダによる横変位検出精度
対象海域で使用される主な測位手段はレーダである。レーダによる測位の場合、2本の位置の線として
・1本目の位置の線をある目標による方位位置の線とし、2本目の位置の線を同じ目標の距離位置の線とする
・1本目の位置の線をある目標による距離位置の線とし、2本目の位置の線を異なる目標の距離位置の線とする
方法がある。ここではこうした方法で、航路からの横変位をどの程度の精度で検出できるか考察する。
(1) 方位位置の線と距離位置の線を使った場合の検出精度
先ず、方位位置の線の誤差rzは、方位測定誤差をΔZとし、目標までの距離をdとすれば次式となる。