(4) 舶用機器輸入予測
?輸入動向の展望
すでに見たように、円高基調にも拘わらず輸入比率の構造的な変化は、必ずしも見られなかった。この背景としては、日本の舶用工業の競争力が強いために、調達コスト削減やドルベースでの調達を拡大することにより、為替中立的な体制を築こうとする造船企業のトップ方針にも拘わらず、適切な海外調達先を見出せなかったためである。一時の円高基調は逆に円安基調に転じ、また海外調達も一巡感が強いことから、全体としては今後、短期的に舶用機器輸入比率が変動する可能性は低いといえる。
ここでは過去3カ年の各製品の輸入比率を一定として、将来シェアとした。
?舶用機器の輸入予測
以上の結果、舶用機器の輸入量は表のようになると予測される。全体として輸入量はやや増大すると考えられる。