PropCad
PropCadはプロペラ設計及び建造図面の自動作成用にHydroComp社及びDesign Systems Europe社が販売しているウィンドウズ準拠ソフトウェアツールである。 PropCadはCADホスト(Numera Softwareの視覚CADD)に組込まれており、特定のプロペラ製図機能に広範囲の汎用CAD性能を付加している。完全な視覚CADDライセンスはPropCadとともに付与されている。
ユーザーがPropCadを制御して、実際にどのような形状寸法でも定義できるので、いかなる種類の舶用プロペラの図面でも作成できるのである(PropCadはタービンブレードのような他の種類の回転機械構成要素の図面作成の支援さえも出来るのである)。PropCadのBuilderを使用すれば、プロペラの作図が最も簡単に出来るのである。人気のある種類のプロペラ(例えば、Gawn,Bシリーズ、Kaplan AU)のライブラリーはPropCadに含まれている。完全なプロペラ形状寸法は数個の重要な目的値を記入すれば作成できる。例えば、目標ブレード面積比、スキューまたは傾斜量、厚さ基準を入力すれば、PropCadが、翼弦長さ、厚さ、スキュー、傾斜、及び断面オフセットを含むプロペラのすべての形状寸法を構成する。
PropCadの形状寸法データはユーザーが完全に編集して実用的なプロペラを表示できる。PropCad Builderでも現行の図面から新規の形状寸法を作成できる。したがって、PropCadの図面は後日の設計用の始動テンプレートとして作成、保存ができるのである。
PropCadの出力にはCADDに表示されているプロペラ図面、印刷された断面オフセット表を含んでいる。前記の図面は視覚CADDホストからウィンドウズ上で起動するプリンターもしくはプロッターで、視認、編集、印刷ができる。図面要素には、拡張、逆、及び縦断面図、ピッチ分布、形状寸法データ、基本的プロペラ パラメーター及びユーザーの定義情報が含まれている。
HydroComp社ならびにDesign Systems Europe社はユーザーがPropCadを最大限に利用できるように、電話・ファックス・E-mailによるホットライン サポートを提供している。
PropCadでは、ウィンドウズ3.1以降が動作する80386SX以上のコンピューターで、4 Mb RAM、空きディスク15Mb,VGAビデオが必要である。性能を最大限に発揮するには、ウィンドウズ3.11以降が動作する80486/33以上のコンピューターで、8 Mb RAM,空きディスク20 Mb,SVGAビデオが必要である。