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原子力推進装置

現時点では、原子力は殆どゼロ水準の温室ガス排出の達成が可能な唯一の解決策である。1950年代及び1960年代における初期の実用パイロット船計画以来、原子炉技術は大いに進歩している。

純粋に技術的及び運用上の見地からすれば、原子力推進は、高出力、高速で実行可能であることを最近の研究が示しているが、信頼できる代替装置とするには悪いイメージ及び政治的制約といった問題点を克服しなければならない。

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舶用燃料としてのLNG

採掘可能な天然ガス埋蔵量は原油埋蔵量よりもはるかに多いのである。ガス燃焼は排出物が少ないので、将来の舶用燃料としてのガスは重油使用上の多くの問題点を解決できるのである。

実際の解決策としては、液化ガス(LNG)を船内の絶縁した特殊タンクに入れて運搬するのである。

最大の問題点は、ガスの液化及び配分の基盤施設をいかに構築するかである。LNG燃料が最初に使用される可能性があるのはroro船及びpaxcarフェリーのような短距離の航路になるだろう。ガス液化は大規模集中プラント或いは地方の小型装置で実施でき、ガスを現存のパイプライン装置から引き入れるのである。

 

 

 

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