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クルーズ船及びフェリー開発

ヨーロッパ、極東、南北アメリカでは経済成長への期待が高まっており、観光航海事業及び船舶設計開発の基礎ができており、新しい市場が出現しているのがわかる。今までは、観光航海事業は北米の観光客市場からの乗客で占められていたが、新規の乗客は特に極東及びヨーロッパから参加するものと思われる。

観光航海市場は全体的にはさらに拡大だろうが、強力な大規模オペレーターが企画の趨勢を決定づけるだろう。市場区分の差別化は残るだろうが、主要オペレーターがあらゆる所に介在し、新規の特定分野市場オペレーターの活動分野はごく限られてしまうだろう。

クルーズ船はますます大型化している。総トン数100,000トン以上のPost-Panamax型が新しい基準となるだろう。規模の経済面からして、最近Post-Panamax型の発注があるのが説明できる。今後の成長は、喫水、架橋下喫水、埠頭長さ、ターミナル能力といった港湾の制約によって制限される。

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