? 将来展望
国家経済の持続的な急速かつ健全な発展にともない、中国造船業は今後もかなり着実な成長率を維持するものと見込まれる。
(1)造船の分野においては、国内。国際市場の需要を充足するため、建造量の拡大に多大の努力を注ぎ、今世紀末には世界の総建造量の10%を占めることが期待されている。この建造量拡大は、主として既存設備の生産性向上によって実現される。今後数年間に新設が予定されている大型造船所は、建造ドック2基を備えた上海の滬東造船廠のみで、この新設計画は最近中国当局の認可を得た。
(2)市場の需要に対応するため、中国は大型船、高度技術船の建造を拡大し、今世紀末には300,000DWTまでの在来船と、技術的に高度な高付加価値船も若干は設計、建造が可能になる見込みである。
(3)過去2年間に中国では大・中型の修繕用ドックが数基竣工したが、今後もこのような設備を引き続き建造して、修繕船能力の拡大を図る。従って修繕船事業は今後かなり急速に伸びるものと期待される。
(4)一方、中国造船産業は他国の造船業との協力の規模を拡大し、世界造船市場の安定促進と世界造船産業の健全な成長に寄与する決意である。中国は来月パリで開催が予定されている、造船政策に関するOECDワークショップに出席する意向である。