ゲージを入れ,ゲージの指針が示す最小値の位置にゲージの外周目盛の0点を合わせる。これがリングゲージの内径となる。
この内径を基準にして測定穴径がどの程度,大きいか小さいかをシリンダゲージで計測するのである。リンダゲージは通常20℃における誤差が記されており,その分を計測後に補正することが大切である。リンダゲージがない場合はブロックゲージを組合せて測定内径(呼び径)と同じ寸法のゲージを4・9図のように作り,これにシリンダゲージを入れて0点調整する。
リングゲージもブロックゲージもない場合は,マイクロメータを用い測定内径(呼び径)と同じ寸法に合わせクランプでスピンドルを固定し,マイクロメータをバイスに軽く狭むなどの方法で固定し,アンビルとスピンドル間にシリンダゲージの測定子を入れて,0点を調整する。