ロペラ軸に圧入することによって生じる摩擦力によっても十分,プロペラに伝達されるよう計画されている。
プロペラ軸のキーみぞに固定されたキーは,プロペラキーみぞの中に嵌め込まれる。キーみぞの船首側の形状は,応力集中を緩和するため,一般に3・17図に示すようなスプーン形状とすることによってキーみぞの角部からのプロペラ軸のクラックの発生を防ぐことができる。キーみぞの船尾端部は切り通しにするのが,一般的であるが,プロペラコーンパート部への海水の浸入の恐れを考慮してプロペラ軸およびプロペラ側のキーみぞとも切り通さない構造とすることもある。
この場合,プロペラ軸のキーとプロペラキーみぞとの摺合せがむずかしい欠点がある。