問2-2-39
次の文章はピストンおよびピストンリングについて述べたものである。正しいものには( )内に○,間違えているものには×を入れなさい。
( ) 1.エンジンの小形,軽量,高出力化に対応し,従来の鋳鉄製から軽いアルミ合金製となり,ピストン頂部の熱負荷低減対策として,ピストン内側から潤滑油による強制冷却方式が採用されている。
( ) 2. ピストン頂面は200kgf/cm2 前後の高圧と1,000°C程度の高熱にさらされるため,高温高圧に耐えると共に慣性質量を少なくするため軽くて熱伝導のよい,特殊アルミ合金が使用される。
( ) 3.中大形機関でピストンスカートに採用されているダクタイル鋳鉄は保油性,なじみ性に優れまた熱膨張係数が小さく,シリンダライナとの隙間も小さくすることも可能であり,ブローバイ及び潤滑油消費の低減を図ることができる。
( ) 4.圧縮リングは気密作用,熱の伝導作用およびピストンの往復運動の際にシリンダライナ内面に飛散した潤滑油をかき下げて余分な潤滑油を燃焼室へ入ることを防止している。
( ) 5.プレーンリングはコンプレッションリングとして一般的に使用され,トップリングには摺動面にクロムメッキを施し,丸味(バレルフェース)をつける。
問2-2-40
4サイクル機関のバランサー装置について正しいものに○印,間違っているものに×印を( )内に記入しなさい。
(1) 1次バランサーは比較的振動の大きい3,4シリンダ機関に,2次バランサーは6シリンダ機関に取り付けられる。 ( )
(2) バランサ-装置は往復運動部重量の不釣合し、偶力により発生する振動・騒音を低減させる目的で取付けられる。 ( )
(3) 1次バランサーは往復運動部重量による慣性偶力を消去するものである。 ( )
(4) 2次バランサーは慣性力を消去するため,クランク軸と同じ速さで回転する。 ( )
(5) 1次バランサーは往復運動部重量による慣性偶力を消去するものでクランク軸と同じ速さで回転する。 ( )