(2) 欠損
欠損の修繕方法は,無処置,削除整形,肉盛り溶接または,切り継ぎ溶接とし,そのいずれを採用するかは,発注者の指定による。
(3) き裂
修繕区分Aの翼面に生じたき裂は,検査機関の立会いのもとに削除整形する。なお,いかなることがあっても溶接を行ってはならない。できれば削除整形の前にスンプ写真をとるのが好ましい。
(4) キャビテーション・エロージョン(潰食)およびコロージョン(腐食)
修繕区分にかかわらず,キャビテーション・エロージョンおよびコロージョンの修繕方法は,無処置,削除整形または,肉盛り溶接とし,そのいずれを採用するかは,発注者の指定による。ただし,修繕区分Aには,肉盛り溶接を行ってはならない。肉盛り溶接を行う場合には,あらかじめ検査機関の了解を必要とする。
(5) 組立形プロペラの羽根取付ボルトの損傷
ボルトを取りはずしたときは,ボルトの伸びを計測し,カラーチェック検査を行う。き裂が検出された場合は,取り換えるとともに,検査機関に連絡する。また,ボルトの伸びが計測された場合の処置については,検査機関と協議して決める。(伸びたボルトは再使用できない)