日本財団 図書館


(2) 金属弾性接手

機関とクラッチが間座を介して一体形構造となっている場合に用いられているものでバネ鋼板(ディスク)にトルクスプリングを嵌め込んだものが一般的に広く用いられており,比較的小形機関に多く用いられる。

2・170図はデイスク方式のものであり,トルクスプリングにより衝撃力を緩衝して伝動するようにしている。

この方式は間座により機関と一体化されているので芯出しなどの必要もなく簡単に着脱できる。

167-1.gif

(3) 高弾性ゴム継手

中大形機関の動力伝達継手として広く用いられており,2・171図,2・172図に示すように,ゴムエレメントによるせん断力によりトルクを伝達している。この方式は低いバネ定数により,ねじり振動条件を最適にすると同時に,減衰効果もあり,軸系のねじり振動対策に非常に有効である。また,すべての方向(半径方向,軸方向,角度)の軸芯の変位,据付誤差を吸収できる。ゴムエレメントの寿命は使用状況,周囲の環境や,軸系の相違等によって異なるので各メーカ指示に従うこと。

167-2.jpg

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION