現象)がある場合,目視で確認し,軽度のものは手入れする。
スチールプレートのそり量・変形量及び摩擦板の変形量はスキミゲージを使って定盤上で計測する。
スチールプレート,摩擦板の摩耗は,ノギスで厚さを測定し調査する。スチールプレート,摩擦板のスプラインに摩耗欠損がある場合,摩耗の軽度のものは相手スプラインと噛合せ,バックラッシュ量を点検する。スプラインの歯の一部欠損はメーカと協議のうえ処置する。
ピストン,およびクラッチドラムの摺動面に強い当りやかき傷がある場合,相手側部品も調査しその原因となる部分を油砥石等で修正する。
Oリング,Vリングの変形,摩耗は2・167図に示すように,リングを溝内に入れ締代が十分あるか否かの確認を行うが,分解時は新品と交換する。