ある。しかし分解・組立時の取扱いに注意しないと板状鋼のストリップの尖端を損うことがある。また長時間の運転によって,カーボンなどで摩耗することが多々あり,損耗した場合はこれを交換できる構造になっている。
(ロ) 輻流タービン(ラジアルタービン)
ラジアルタービンは,タービン翼車内をガスが半径方向に流れ円周に配列されたノズルを通り,大きな切線速度を与えられる。そしてタービンの羽根に衝突し,タービン軸を毎分60,000〜160,000回転させながら中心方向に流れ,軸端より軸方向に排出される構造で空気流量の小さい場合はアキシャルタービンより優れており小形高速機関に多く採用されている。2・146図にその代表的な断面を示す。