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(i) 空気槽始動弁(始動用ハンドル)

始動用ハンドルを廻して弁を開くことによって始動用空気を外部に導く。ハンドルは慣性力で弁をすばやく開いたり閉じたりすることができるように空廻り部を設けてある。

このようなバルブをハンマバルブという。

(ii)空気槽充気弁

空気槽に空気を補給するための弁でエンジンの充気弁を出た燃焼ガスまたは圧縮空気はこの弁をへて空気槽内に貯えられる。

(iii)ドレン抜き弁

空気槽内と大気を通ずる弁で,圧縮空気中の水分が凝縮して空気槽内に溜るので,これを排除するために設けられている。空気稽内には槽内底部までパイプが入っているので据付の際注意が必要である。

(iv) 安全弁

安全弁は,充気する空気の通路で充気弁より手前に設けてあり,充気中空気槽内の圧力が規定値以上に高くなった場合に自動的に噴出し規定圧力以下になれば自動的に閉じて空気槽の安全を保っている。

噴出圧力は調整できるが規定値(30〜33kgf/cm2)以上にする事は危険である。

(v) 圧力計

圧力計は充気弁の前に取り付けたものと充気弁の後に取付け,常時空気槽内に通じているものとがあり,前者は充気時における圧力を示し,後者は常時空気槽内の圧力を示している。また前者の場合でも充気弁を開ける事により常時空気槽内圧力を知ることができる。

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