調整板にて調整する。なお,シリンダヘッドを取りはずした場合は必らずガスケットパッキンは新品に交換する。
(ト) 弁座の脱落,浮き出し,シートの当り幅,当り状況,摩耗量などを点検する。
弁座の弛み,脱落,浮き出しのある場合はその弁座を取外し新品の弁座と交換する。
弁座シートの当り幅が狭過ぎたり広過ぎる場合又は当り具合が悪い場合は弁シートグラインダ又は弁シートカッタなどを用いて標準当り幅に修正する。偏摩耗,吹抜けなどのある場合も同様に弁シートカッタ等を用いて切削したのち摺合せする。なお,詳細は2・3項の動弁装置を参照のこと。
2.2 エンジン運動部
エンジンの運動部は2・17図に示すようにクランク軸,主軸受,スラスト軸受,ピストン,連接棒ならびにバランサ,ハズミ車,ダンパ等から成っている。