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ズの2種類がある(2・9図(b))。

? 湿式ライナ:ライナをシリンダブロックに挿入し直接ライナ外周面に冷却水が触 れるタイプである(2・9図(C))。

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(2) 点検と整備

ピストン抜き出し後ライナ内面の摩耗,腐徴,メッキ層の剥離腐蝕などを点検計測する。その後で必要ならばライナをシリンダから取外す。分解したライナは鍔下の亀裂の有無,外周冷却水ジャケット面の腐蝕,Oリング溝および周辺の腐蝕などを重点的に点検する。更にライナ上面のガス洩れや吹抜け跡の傷の有無についても点検する。

(イ) ライナ内径の摩耗量測定

ライナ摩耗の激しい箇所は2・10図に示すように上死点におけるトップリング位置であり,計測は2・11図に示すように上死点および下死点におけるトップリング位置とその中間付近の3箇所の内径をクランク軸方向(A方向)およびその直角方向(B方向)をシリンダゲージで計測し,計測値は必ず記録しておく。

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摩耗量が使用限度内であっても真円度や円筒度が限度を超えるものは交換する。ピストンとライナの組立基準スキマを超える場合もピストン又はライナのいずれか

 

 

 

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