1 プロジェクトの背景
1.1 現行NCCの抱える課題
競艇では、情報システム全体の安全で効率的な運用を目指し、中央情報処理センターを中心とする情報管理システムの構築に取組んでいる。
これに照らして現行NCCを分析した結果、2つの課題が明らかになった。
● 各競艇場に設置しているNCCには、機能的なばらつきが存在する
● 二重化構成のフォールト・トレラント・コンピュータ(=耐故障コンピュータ、以降、FTC)システムを採用しているが、一部二重化されていない部分があるため障害時の安全性に不安が残る
1.1.1 機能的なばらつきの存在
現行NCCは、各競艇場ごとに開発メーカーが異なっていた。またシステム設計のメーカーも異なっていたことにより、各競艇場の機能が統一されていないことが問題となっていた。
1.1.2 FTCシステムの安全性
平成5年導入の現行NCCは、FTCシステムを採用している。
採用したFTCシステムは二重化構造となっており、障害発生時にも全体として稼動を続けられるよう、安全性の確保に配慮して設計されている。
しかし、一部に二重化されていない部分があるため、完全二重化構造と比較すると障害発生時の安全性は低い。
そこで障害対応強化策として完全二重化システムへの移行が、平成7年「中央情報処理センターシステムに関する検討委員会」で答申された。(答申ではNCCの他、中央情報処理センターシステム及びKCCに関する二重化への言及が行われている。(図表2-91)