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4. 七飯町大沼地区をめぐる観光の状況

 

(1)観光資源

 

●札幌から道南にかけての国際観光テーマ地区周辺の主要な観光資源の分布は(図?-4-1-1)、主要な温泉・スキー場の分布は(図?-4-1-2)のようになっており、温泉を除けば、函館、松前、江差、大沼といった道南エリア、札幌、小樽を中心したエリア、及びその中間の登別、洞爺湖のエリアの3つエリアに観光資源が集積しているのが特徴の一つとなっている。

 

<美しい自然と四季>

●それぞれのエリアにおける観光資源の特徴は、いずれも国立公園、国定公園を有し、訪日外国人観光客が関心を持つ美しい自然を持っていることが挙げられる。特に雪や氷といった北海道ならではの特色に加え、四季折々の鮮やかな美しさは外客に大きな感銘を与えるようである。

 

<ユニークな歴史>

●アイヌ文化や開拓等に因む歴史的資源も日本の他の地域と一味違ったユニークなものである。

 

<ファンタスティックな街>

●函館、札幌、小樽といった都市も日本と西洋の風味が入り混じったファンタスティックな雰囲気がアジアからの観光客に大きな魅力となっているようである。

 

<アトラクティブなスポーツ>

●また道内のスキー場はパウダースノーの雪質の良さで他と差別化が図れ、航空機による来日が必然的な外国からのスキー客にとっては、日本で滑るならば一番手の候補となりうるところである。

●ゴルフなどのアウトドア・スポーツに関しても雄大な大自然に囲まれた中でのプレイや夏期の冷涼な気候が付加価値ともなり、またわが国でも有数の温泉地帯であることも活かして、健康をコンセプトとしたツアー商品の対象としても有力なところである。

●なお、函館、大沼から以北は洞爺湖に至るまで主要な観光資源がほとんどなく、今後観光ルートの設定や観光資源の創造などが課題となってくると思われる。

 

 

 

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